スラムドッグ$ミリオネア
ブラジル映画で観たスラムより悲惨。しかも不衛生。
でも、無邪気な子供達を観ると、
それはそれで、満ち足りてるような生活を送ってる様にみえた。
そしてすぐその後の瞬間に訪れる、守られて生きてる時代の終焉。
宗教対立。
それまで守られてた時代の子供達は、ずっとエネルギッシュで生命力に満ちてたのに、
生きていく為に色んな事をする。
色んな事を経験する。
そしてそんな時を重ね表情がほとんど無くなった、クイズに出た時の主人公。
彼が唯一感情をむき出しにしたのは。
「必ず君を見つけ出すこれは運命だから」
そう運命なんだ。
守られるものがなくなった後の守るもの。
あなたは、守るべきものがありますか?
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簡単だけど感想。
全部とは言わないけど、
『完全な他者』との関わりが希薄になってしまった今のハリウッド映画に、
風穴を開けた感じ。
生活は違えど色んな人々を撮ってるんだ。
映像もダイナミックで、人が生きる営み全般見たいなものが感じられた。
そしてインドって事で、最後はやっぱりね。
とにかくこの映画は、映画館で観るべき作品だと思いました。
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今回は珍しく原作読んでから行ったので、
どこがどう違うとか比べながら観てたのはご愛敬。
あんまり映画を楽しむ姿勢としては良くない事だと思うけどね。
でも、アイディアをもらった原案程度の位置付けだったな。
かなり脚色されてるし、賞金も桁が違ってた。(まぁここはどうでもいいんですけどね。)
因みに「ぼくと1ルピーの神様」の作者のヴィカス・スワラップは外交官なんだけど
今夏から、大阪総領事に赴任するみたいです。