Smile

garakuta-gakudan2009-05-18


日曜日の夜、NHKスペシャルの『シリーズ マネー資本主義』を観てた。
意識して観てた訳じゃなく、何気なくTVつけてたらたまたま始まってた。

始まってしばらく経つと、番組の主題歌が流れた。

『Smile』

細野晴臣が、アレンジしたバージョンが流れた。

チャップリンの映画『モダンタイムス』のクライマックスで流れる有名な曲。
最近だとエルビス・コステロとかロッド・スチュワートがカバーして有名。
あ、マイケル・ジャクソンもカバーしてましたね。

琴が印象的なアレンジ。オープニングの映像も良かったので、
なぜかその後の番組まで楽しめて観れた。

この曲売ってるのかな?ってNHKのこの番組のページを観たら、
『なお、この曲は、現段階ではCDとして発売はされておりません。』だってさ。

結構反響あったんだろうね。でもかなりいいアレンジだったな。
歌ってた人も良かった。

Smile, Charlie Chaplin , Modern Times, 1936

グラン・トリノ

garakuta-gakudan2009-05-04


もう1週間位経ってしまったけど。
クリント・イーストウッドの『グラン・トリノ』を観てきた。

内容も、シンプルだし、何も難しい事言ってないし。
難しい映画技術もつかってない。(と思う)

飾り気だってほとんど無いし、

でも沢山色々な要素が詰め込まれてて、

感動的だったし、胸に迫るものもあった。

アメリカ映画の良心を観た様な気がする。

衝撃のラストシーンまで、約2時間、少しもスクリーンから目が離せなかった。

一番最後の湖のシーンは、映画史上もっとも美しいカットかもしれない。

スラムドッグ$ミリオネア

garakuta-gakudan2009-04-18


ブラジル映画で観たスラムより悲惨。しかも不衛生。

でも、無邪気な子供達を観ると、
それはそれで、満ち足りてるような生活を送ってる様にみえた。

そしてすぐその後の瞬間に訪れる、守られて生きてる時代の終焉。


宗教対立。


それまで守られてた時代の子供達は、ずっとエネルギッシュで生命力に満ちてたのに、
生きていく為に色んな事をする。
色んな事を経験する。

そしてそんな時を重ね表情がほとんど無くなった、クイズに出た時の主人公。

彼が唯一感情をむき出しにしたのは。

「必ず君を見つけ出すこれは運命だから」

そう運命なんだ。

守られるものがなくなった後の守るもの。
あなたは、守るべきものがありますか?

    • -

簡単だけど感想。

全部とは言わないけど、
『完全な他者』との関わりが希薄になってしまった今のハリウッド映画に、
風穴を開けた感じ。
生活は違えど色んな人々を撮ってるんだ。

映像もダイナミックで、人が生きる営み全般見たいなものが感じられた。
そしてインドって事で、最後はやっぱりね。

とにかくこの映画は、映画館で観るべき作品だと思いました。

    • -

今回は珍しく原作読んでから行ったので、
どこがどう違うとか比べながら観てたのはご愛敬。
あんまり映画を楽しむ姿勢としては良くない事だと思うけどね。

でも、アイディアをもらった原案程度の位置付けだったな。
かなり脚色されてるし、賞金も桁が違ってた。(まぁここはどうでもいいんですけどね。)

因みに「ぼくと1ルピーの神様」の作者のヴィカス・スワラップは外交官なんだけど
今夏から、大阪総領事に赴任するみたいです。

BECK@NHKホール

garakuta-gakudan2009-03-26

BECKのライブを観にNHKホールに行ってきた。
外観では全然ライブやってるなんて分からない位地味。
大体看板さえ出てないし、ダフ屋のおっちゃんもいない。


売店もおばちゃんだけである。
もうしなびれた感じがする、ぜんぜんポップじゃない。
場末の映画館みたいだった。


大体アルコール類が売ってない。ビールが飲めないライブなんて。。


でもBECKのライブを聴くにはいいかもしれない。
ちゃらちゃらした金ピカなものなんていらない(と思う)
金ピカだって、それはそれで好きなんですけどね。


会場に入り19時近くなると、
アナウンスで「定刻でコンサートが始まる」とのアナウンス。
このアナウンスがまた渋くていいんだ。(NHK的に)


とにかく、会場に入る。
これはやっぱりクラシック向けの会場だよなって思う。
訳のわからない音響対策の凹凸とかの壁を観るとN響アワーを思い出してしまう。


19時になると、「ブー」って昔の映画館を知ってる方だったら知ってるはずのあの音が鳴る。
でも待てどくらせどライブは始まらない。
「ブー」だけがフライングしてる。(時間に正確なNHKです)


それから、合図から空白の15分位してライブが始まる。
曲名って新しい曲につれて覚えられないので、セットリストは書けないんですが、


ライブの感想


BECKって基本的にレコーディングアーティストなんだと思う。
誤解を恐れずに言うなら、名曲っていうのはあんまりないと思うんです。
アルバム単位で楽しむミュージシャン。
そして、総合的に物凄く優れたミュージシャンだなって感じがする。
ヒットも結構あるけど、これ一曲で頑張ってます感じがしなくて凄く良い感じがする。


だからか知らないけど、ライブになると曲によってはグダグダになるようなものもあった。(Sexx Lawsとか)
ライブも盛り上がるべきとこは盛り上げ、音を聞かせるとこは聴かせる。
演出も本当に優れてた。
たまに、本当に音に引きよされて、なんだこれ?って考えさせられる事もあったし。


ジャンルを意識してない音楽。


こういうミュージシャンは大好きである。


今回、Jack-AssとかWhere It's AtとかThe New Pollutionとかアルバム「Odelay」の曲を沢山やってくれたしね。
Devil's Haircutはやらなかったけど、有名な曲はほぼやってくれたような気がする。


Looser(もう15年も前か)もやったし、E-Proもやったし(比較的最近)

背景の映像もカッコ良かったな。

Out Of Noise

garakuta-gakudan2009-03-15

坂本龍一の新作『Out Of Noise』を発売日の前日の3/3に買ってきた。
純粋に音楽CDのみのもあったんだけど、
ブックレット付きの高い方を購入。

最初聴いた時から2週間位経った。
かなりしっくりきてる感じがする。

寝る前によくリラックスして聴いてる。

音が非常に視覚的な感じがする。
気のせいかもしれないけど、これは水が流れる音かな?これはクジラの声かな?
とか、いや氷の動く音かもしれないなって思ったり。
そういう興味をもって聴いてみると、色んな音の可能性があるんじゃないか?
って思ったり。

実態は視覚的に想像してたものと違ったとしても、いろんな可能性がある音楽。
聴いてて興味は尽きないし、色んな音楽的要素が詰め込まれてる感じがする。

受け取り側に勘違いはあっても、その勘違いを拒絶しないんだと思う。

ぼくと1ルピーの神様

garakuta-gakudan2009-03-08

今年のアカデミー賞の作品賞を受賞した『スラムドッグ$ミリオネア』の原作、
『ぼくと1ルピーの神様』をようやく読み終えた。

十億ルピーをクイズ番組で手に入れた、アジア最大のスラム育ちの主人公。
無学な主人公だったが、クイズ番組の問題は、
今まで青年が生きていく過程で知り得たものだった。

それぞれ主人公の生きてきた人生のエピソードが、
まるで、現代版の『千一夜物語』の様に見えた。

なにしろ物凄くスリリングで、そして愛に満ち溢れた作品だった。
多分これから繰り返し何度も読む作品になるんだろうな。
なんで、このクイズ番組に出演したかについてもなるほどなって思ったし。

そして、無性にインドに行ってみたくなった。

    • -

ダークナイト』が作品賞にノミネートもされてなかった、
今回のアカデミー賞は、結構不満を感じてたんだけど、
この『ぼくと1ルピーの神様』を読んで、
この映画『スラムドッグ$ミリオネア』物凄く観てみたくなりました。


SLUMDOG MILLIONAIRE JAPANESE TRAILER

Coldplay Viva La Vida Tour@さいたまスーパーアリーナ

garakuta-gakudan2009-02-14


2月12日のColdplayのライブ2日目を観に、さいたまスーパーアリーナへ行ってきた。

19時少し過ぎに、会場へ入る。
前座のJon Hopkins featuring Davide Rossiっていう
エレクトロニカを演奏してる、2人を観る。
エレクトリックバイオリンとラップトップの組み合わせ。
なかなか良いんだよね。
演奏してる横で、アニメーションが流れてる。これも良い。
ただ、ほぼ真横で観てたのでアニメーションが見れなかったのが難点だった。


前座が終って30分位セットの変更。
そして、Introのヨハン.シュトラウス2世『美しき蒼きドナウ』が流れる。
David BowieZiggy Stardustのライブでいうとベートーベンの『第九』だよね。
音も大きくなってきて、段々テンションも上がってくる。『美しき蒼きドナウ』で。


そして一曲目の『Life In Technicolor』始まった興奮からか、いきなり観客総立ち。
二曲目の『Violet Hill』へ
まだ二曲目だからかわからないけど、あんまりクリスの声の調子も良くない様子。


三曲目から『Clocks』⇒『In My Place』⇒『Speed Of Sound』へ。
名曲がたたみかけるように続いていく。段々声もいい調子になってきてる感じ。


そして、曲が始まった途端鳥肌が立ってしまった『Yellow』
モニターに映し出されたクリスがアップになって、物凄くカッコ良かったのだ。
大きな風船が何個も登場。アリーナ席楽しそうだ。ぼよ〜ん ぼよ〜んと風船が弾む。
観てるだけでも、視覚的にも凄く楽しい。
幸せな気分になる。


勿論”Look at the stars,Look how they shine for you”は大合唱!


そして曲も進んでいき、本日のメインディッシュ『Viva La Vida』へ。
大盛り上がり!当たり前だけど。
みんな声出して歌ってる。


皆『OhOhOh〜Oh』の大合唱!とにかく圧巻。
最後のところでクリスが花道に倒れ込み皆の
『OhOhOh〜Oh』の大合唱で生き返らせるってパフォーマンスも最高だった。


そして『Lost!』 へドラムが物凄く腹に響く。
良い重低音!


メンバーは後方へ移り、アコースティックで
『Green Eyes』そしてモンキーズの『I'm A Believer 』を演奏。
サービス精神旺盛!


メンバーは一旦退場し、Viva La Vidaのリミックスバージョンが流れる、
真っ暗な中メンバー登場までの間、携帯のバックライト誰かがかざしてる。
真似してやってみる。どんどん光が多くなっていき、アンコールが始まる。


『Politik』が流れる。9.11の数日後に書かれた曲。
勿論明るい曲じゃないけど、ギターが物凄くかっこいい。
この曲の最後に、クリスがエリックサティの『グノシェンヌ第一番』をピアノで弾いた。


夜の孤独の聴くには最適な曲だと思ってたけど、
こういう親密な空間で聴くのもまたもの良いものだった。


そして後半最大の盛り上がりだった、『Lovers In Japan』が流れる、ここでまた大歓声。
蝶々の紙吹雪が舞う。いいなぁアリーナ。あれ欲しいとか思ったりもした。
『Death And All His Friends 』で、アンコール1も終了。


アンコール2が始まり『The Scientist』CDで聴いてもあんまりピンと来なかったけど、
生で聴くとまた凄く良かった。ピアノが凄く美しい曲。
そして『Life In Technicolor ii』始めの曲に歌詞をつけたバージョン。
最後の『The Escapist』でショーは幕を閉じた。


今回初めてのColdplayのライブだったけど、物凄く良く演出されたライブだったし、
また機会があれば、是非観に行きたいと思わせるアーティストだった。
デビューして10年位なのに、かなりの美メロの数々はやっぱり圧倒されるし、
なんだか、U2に似てるなって思ってた頃とは全然違う印象になってました。
だってただ似てるだけだったら、こんなにも沢山の人の支持を受けないだろうしね。


あぁでも『Trouble』聴きたかったな。。